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4話 怪しげな場所へ

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2026-02-26 13:55:33

 これで八百屋の物件は確保できた。しかし、俺にはまだ、家賃や税金をどうするかの具体的なプランがない。そもそも、今はただ様子を見に来ただけなのだ。

 俺は目の前で怯えた表情を浮かべているエドウィンに、素直に問いかけた。

「それで、家賃と税金……どうするんだ?」

 俺の問いに、エドウィンは一瞬キョトンとした後、突如として顔を輝かせた。そして、これまでの怯え顔とは打って変わって、悪だくみでも思いついたかのような、どこか嬉しそうな笑い声を上げた。

「あぁ……例の件のヤツに払ってもらいましょう。わっははは……」

 エドウィンは、先ほどまで俺を追い払おうとしていた。

 エドウィンはさらに言葉を重ねた。

「いえ、もちろんそれだけではございません。ユウ様がレイ殿の両親を奪う原因となった商家の息子とその家族に下された罰ですが……レイ殿の養育費と、八百屋の運営にかかる一切の費用を彼らに負担させる、というものでしたな?」

 エドウィンはにやりと笑った。

「その一環として、この八百屋の家賃や税金も、彼らに支払わせることにいたしました。やつらがワシを騙し利用し引き起こしたことですから、当然の報いです!」

 職員は、先ほどまでの横柄な態度は見る影もなく、震える手で敬礼し、半泣きになりながら慌ててその場を駆け出していった。これで八百屋の物件は確保できたものの、今後の運営についてはまだ手探りの状態だ。

 そんな中、エドウィンはそれまでの怯えた表情から一転、営業スマイルを浮かべ、俺に声をかけてきた。

「さて、これからですが……ご一緒にお出かけになりませんか?」

 あぁ、これ、俺の顔を覚えられちゃうんじゃないのか? 領主が接待してる相手と認識されたら、それはそれで厄介だ。だが、この場で断るのも面倒に思え、俺は諦めて付き合うことにした。

「あぁ……。良いが、どこ行くんだよ……」

 俺の問いに、エドウィンはニヤニヤと怪しげな笑みを浮かべ楽しげに答える。

「それは、着いてからのお楽しみですぞ」

 馬車に乗り込み、しばらく走ると、賑やかな町を通り過ぎ、やがて山道へと入っていった。開けた場所に出たところで馬車が止まる。馬車を降りると、そこは森の奥深く、開けた空間に怪しげな店がぽつんと建っていた。鼻をかすめる異臭に、俺は顔をしかめる。

 これは……奴隷を売っている店だろ?

 店先には、奴隷の格好をした人々が檻に入れられたり、鎖に繋がれたりしている。奴隷については、父から聞かされたことがあり、知識としては知っていた。

 王国では昔から存在する合法的な文化で、取引自体は禁じられていない。ただし、人を攫って売るのは禁止されており、金銭の未払いや犯罪者が罰として奴隷にされるのが一般的だと聞いている。『悪さをして捕まって奴隷にされたら人生が終わるから気をつけろよ!』と、父に言われた記憶が蘇る。

 なぜこんな場所に連れてこられたのか分からず、俺はエドウィンに問い質した。

「それで、俺に何をしろと? どうして俺を連れてきたんだ……? 俺は、奴隷なんか買う気はないぞ?」

 俺の言葉に、エドウィンは首を横に振った。

「いえ、ご購入の必要はございませんぞ。先ほどの無礼のお詫びでして……」

 いや、詫びって……。奴隷なんか連れて帰ったら……エリーや他の嫁におかしな目で見られるだろ! この世界では普通のことなのか!?

 いやいや、俺は見たことはないぞ!? 奴隷は貴族とか金持ちが買うものだろ。そもそも、うちにはそんな金銭的余裕もないし、居住スペースだってないんだが!

 エドウィンは店の店員に合図を送ると、すぐに一人の少女が連れてこられた。その少女はネコ耳を持ち、銀髪のような髪はショートヘアーに整えられている。澄んだ青い瞳は吸い込まれそうなほど美しく、思わず見惚れてしまう。

「わぁ……ネコ耳の獣人族じゃん! 可愛いかも……」

 俺は思わず、そう呟いていた。

 エドウィンの合図で連れてこられたのは、ネコ耳の獣人族の少女だった。少し前に町で遠目に見た獣人族だろうか、と記憶を辿る。あの時は、獣人族かな?という程度しか見えなかったが、こんなに近くで見るのは初めてだ。銀髪のショートヘアに澄んだ青い瞳は、確かに目を惹く美しさだった。

 エドウィンは得意げに言った。

「まだ、誰も手を付けていない奴隷ですぞ」

 珍しいとは思うが、俺には必要ない。奴隷を扱ったことなど一度もないし、そもそも何に使うのかもわからない。前世の記憶のアニメでは、人の嫌がる仕事をさせたり……危険な炭鉱で労働させたりか? あとは……エッチな事をしたり……か。

「いや……奴隷は必要ないぞ……」

 俺が断ると、ネコ耳の少女がうるんだ瞳で俺を見つめてきた。だが、俺は心を鬼にして無視した。これ以上、家で養えないわけではないが、何より物理的なスペースがないのだ。

 俺の拒否に、エドウィンは残念そうにしながらも、すぐに別の指示を出した。

「そうですか……では、別の奴隷を連れてこい!」

 どうやら俺に奴隷をもらってほしいらしい。どちらかと言えば、迷惑なんだが……

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